ALLOY B2（ハステロイB2）
特徴
ALLOYB2は固溶体化処理された耐腐食性のニッケル―モリブデン合金です。
- • 規則β相Ni4Moの形成を阻止するため鉄およびクロム成分を最小限に抑えるよう化学組成を調整
- • 還元環境に対する顕著な耐腐食性
- • 中濃度硫酸および数多くの非酸化性の酸に対する優れた耐食性
- • 塩化物に起因する応力腐食割れ（SCC）に対する耐性が良好
- • 広範囲の有機酸に対する耐腐食性が良好
在庫表
※定尺の長さは次の記号により表示しています。
◆1000mm ◎2000mm ▲3000mm ■3500mm ●4000mm ★2500mm～3990mmの切り揃え又は乱尺
取寄せ（国内・海外）
| 相当品 | 丸棒 | 板 | パイプ | 溶接棒 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 最小 | 最大 | 最小 | 最大 | |||
| ハステロイB2/B3 | 10~203.2 | 0.53~31.8 | × | △ | ||
※○・・・在庫サイズ各種あり △・・・在庫サイズ限定 ☆・・・詳細お問合せ下さい
※ASTM、ASME、NACE規格等の各種規格にも対応可能です。詳細はお問い合わせ下さい。
耐腐食性
ALLOYB2は炭素およびシリコン成分を最小限に抑えることで溶接時に熱影響部に形成される炭化物やその他の相の析出を減らし、溶接後未処理の状態においても十分な耐腐食性を確保します。ALLOYB2は広範囲の温度条件および濃度条件において塩酸などの腐食性の高い還元媒体に対して優れた耐腐食性を示します。また、塩化物が若干混入した中濃度の硫酸に対しても耐性が高く、酢酸やリン酸に対しても使用できます。耐腐食性を最大限に発揮するには、冶金的に正しい状態に材料が保たれ、構造的にも問題のないことが必要となります。
化学成分
| Ni | Cr | Fe | C | Mn | Si | Cu | Mo | Co | P | S | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| min | bal. | 0.4 | 1.6 | 26.0 | |||||||
| max | 1.0 | 2.0 | 0.01 | 1.0 | 0.08 | 0.5 | 30.0 | 1.0 | 0.02 | 0.010 |
※表内の数値は参考基準値で、最小値・最大値を保証するものではありません。詳細につきましては別途お問い合わせ下さい。
機械的性質（丸棒）
| 状態 | 耐力(Mpa) | 引張強さ(Mpa) | 伸び(%) | 硬さ(HB) | |
|---|---|---|---|---|---|
| ASTM ミニマム値 | 固溶化処理 | 350 | 760 | 40 | |
| 室温での代表値 | 固溶化処理 | 411 | 892 | 60 | 185 |
板・パイプの機械的性質数値・資料についてはお問い合わせ願います。上記は丸棒での数値となります。
※表内の数値は参考基準値で、最小値・最大値を保証するものではありません。詳細につきましては別途お問い合わせ下さい。
規格
| 材質名 | 丸棒 | 板 | パイプ | ||
|---|---|---|---|---|---|
| シームレス | 溶接管 | ||||
| ASTM | UNS N10665 | B335 | B333 | B622 | B619/B626 |
| ASME | SB335 | SB333 | SB622 | SB619/SB626 | |
| JIS | NW0665 | H4553 | H4551 | H4552 | |
| DIN | 2.4617 | 17752 | 17750 | 17751 | 17751 |
- 免責事項
- 本ウェブサイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、入力ミス、プログラムミス、翻訳ミス等により誤った情報を表示している可能性があり、その内容（技術および規格資料・在庫資料などのすべての提供形態が該当します）について保証するものではありません。株式会社オーサカステンレスは本ウェブサイトの使用ならびに閲覧によって生じたいかなる損害にも責任を負いかねます。