拝啓
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび、弊社が過去に販売いたしました一部製品に添付された検査成績書について、仕入先である株式会社信光ステンレスによる不適切な表記が判明しましたので、下記の通りご報告申し上げます。

本件は、弊社とメーカーの間に位置する商社である信光ステンレスにおいて、メーカーが発行した検査成績書の一部内容が不適切に変更された状態で納品されていたものです。
本件に関し、信光ステンレスにおいても、以下のとおり公表がなされておりますので、あわせてご参照ください。
▶https://www.ss-shinko.co.jp/archives/news/799
なお、各事象について調査を実施した結果、検査成績書実測値の改ざんはなく、販売した材料はJIS規格に基づく品質要件を満たしていることを確認しておりますが、本件により、お取引先様ならびにご使用いただいた関係者の皆様にご不安とご迷惑をおかけしましたこと、心より深くお詫び申し上げます。

【概要】
■事象①：SUS316製品に対する検査成績書の鋼種名・規格値の不適切な表記変更
対象製品：ミガキ棒鋼SUS316
形状・サイズ：形状：丸棒 Φ2mm～12mm 六角棒 H10mm～14mm
対象メーカー：日新鋼業株式会社
販売期間：2007年頃～2025年4月
SUS316L材の検査成績書をSUS316材のものとして表記変更しており、「L」の記載を削除するとともに、化学成分欄の規格値もSUS316LからSUS316のものへと変更されておりました。
なお、製品実測値に手は加えられておらず、該当製品はすべてSUS316LおよびSUS316の双方のJIS G4318の規格要件を満たしている事を確認しております。
対応状況：該当商品(SUS316)の販売を停止致しました。

■事象②：「JIS G4318に準ずる」旨の不適切な追記
対象製品：ミガキ棒鋼　対象鋼種:304、304L、303、303Cu、316、316L、310S
形状：丸棒 Φ2mm～13mm/六角棒 H 8mm～14mm/四角棒 5mm×5mm～12mm×12mm
対象メーカー：日新鋼業株式会社
販売期間：2013年頃～2025年4月
内容：信光ステンレスが、メーカー発行の検査成績書に対し「JIS G4318に準ずる」との文言を独自に追記していたことが判明。
当該製品そのものはJIS G4318の規格に準拠しており、製品の性能に問題はないことを確認しております。
対応状況：メーカー正規発行の検査成績書（JIS G4318に準ずるの記載なし）を在庫管理システムに差し替え登録し、正規の検査成績書を発行しております。また、過去に提出済みの検査成績書についても、正規版(JIS G4318に準ずる記載なし)への再発行に対応いたします。ご希望の際は下記窓口までお申し付けください。

事象①・事象②の表記内容は、いずれも製品の性能や性能表示に直接影響を及ぼすものではないことを確認しております。
ご不明点や詳細のご説明をご希望のお取引先様におかれましては、内容に応じて個別にご案内いたしますので、下記窓口までご連絡いただけますと幸いです。

【お問い合わせ先】
株式会社オーサカステンレス　営業部国内営業課
TEL：06-6586-5757
Email：info@osc21.co.jp

弊社では、本件を厳粛に受け止め、再発防止に向けた取組みとして、以下の対策を講じてまいります。
・検査成績書の原紙による一元管理の徹底
・品質管理部門による記載内容の精査・承認フローの強化
・ISO内部監査による定期的な点検の実施
また、再発防止策の実効性についても定期的に見直しを行い、社内全体で品質管理意識の向上に継続的に取り組んでまいります。今後も誠実な対応に努め、お取引先様との信頼関係の維持に尽力してまいります。

敬具

株式会社オーサカステンレス
代表取締役　矢賀亘
2025年5月7日